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映画『こちらあみ子』キャスト決定のお知らせ

2021.05.11

広島出身の芥川賞受賞作家・今村夏子さんのデビュー作で、第26回太宰治賞、第24回三島由紀夫賞をダブル受賞した「こちらあみ子」が森井勇佑監督・脚本で映画化されます。風変わりな主人公のあみ子の両親役を井浦新さんと尾野真千子さんが演じることが発表されました。

7月の撮影に向け主人公・あみ子をはじめ、あみ子の好きなのり君、同級生の坊主頭、あみ子のお兄ちゃんの孝太ら、子どもの主要キャストはオーディションで選考予定で、2回目のオーディションの参加者を募集中です。
詳細は広島フィルム・コミッションHPで
https://www.hiroshimafc.jp/news/detail.php?id=43

なお、本作の製作応援を目的としたクラウドファンディング(https://motion-gallery.net/projects/kochira_amiko)の実施も決定しました。応援よろしくお願いします。

森井勇佑監督コメント

僕がHi8のビデオカメラで遊び始めたのは、中学1年生の頃でした。
友達3人くらいと「男プロダクション」と名乗り、高校を卒業するまで30本ほど遊びで映画を撮りまくりました。
たいていの友達はカメラの前に立つだけで恥ずかしくて笑ってしまいます。でもそんな中でなぜか、ほとんど笑わずカメラ前で堂々と立っていられるヤツがいました。
そいつはぶっきらぼうで、ときどき奇行もするので、学校では浮いた存在でした。でも映画に出るのはすごく好きだったようで、「次は何をとるんや」「映画はとらんのか」としょっちゅう催促されました。今思えば、そういうヤツだったからこそ、存在が面白く、僕らも映画を撮りつづけたのだと思います。

「こちらあみ子」をはじめて読んだ時、僕はあみ子のことを友達のように感じました。
あみ子は面白いヤツです。その面白さをみんなに伝えたい。それは僕が中学生のときに思ったことと、きっと地続きなんだと思います。

それ以来、この小説を映画にしたいと強く思い続けてきました。あみ子という存在は、映画で撮るべきだと思ったのです。
「こちらあみ子」が初監督作品になることは、自分にとっては必然的なことだと感じています。
覚悟を持って挑みます。と同時に、最高に嬉しいです。ワクワクして仕方がありません。